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残骸 別館

感想文です.

東京写真美術館 -3F 総合開館20周年記念 TOPコレクション 東京・TOKYO/2F 総合開館20周年記念 東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13/B1F アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち-

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この日はオフ会が夜に行われるということで前日に「その次の日に行こう」と弟の家で練っていたが、どうせそれまで暇なんだし、弟も口うるさく居づらいので11時ごろに家を出た。

昼頃に新橋を降り、道を彷徨いながら新橋のタミヤに着いた。先ずは今日の目的の忠臣蔵のプラモデルを購入する。このプラモは元々1970年代頃のもので、古い広告が好きな僕としてはコレが再販すると聞いて喜んだ。しかし以前中古で買ったアメリカ軍トラックのプラモを作る為に模型屋へ相談しに行った時に「まあタミヤさんは平気で絶版を再販するからねぇ」と言ってたのを思い出し、苦い顔を店頭でした。ナイスといべきか、レア殺しというか、なんというか。

新橋を後にして恵比寿に来た。昼も過ぎてたのでココで何か食うかなと思ったけど、僕はどうやら方向音痴となったようだ、というより改めて実感した。新橋にその前の日に行った神保町といい、またも彷徨い続けた。

仕方ないと思ってコンビニでサンドイッチとコーラを買って公園で食べた。携帯のマップを見てガーデンプレイスを探し出したけど、ここ最近バッテリーが不調らしく、さっきまで98%だったのがもう既に67%となってオロオロし、現在地を把握すると目の前がガーデンプレイスだった。「おおっラッキー」と思ってしまい、悲しくなった。

大学生の頃「一度は行ってみたら」とゼミの先生に言われ、母と共に姉の家へ遊びに行くついでに寄った。当時は写真新世紀の受賞作が展示されていて「ほぉ〜」と言いながら後日都内を彷徨い続け、小学生のように夜の9時に寝た覚えがある。

今回は母が「ラジオで紹介してた」「ミニチュアみたいに偶然撮れた作品がある」という情報だけで見に行った。

久々に美術館に入った気がする。最後に入ったのは確か大学4年のとき、豊田市美術館の写真作品を見に行ったときだったと思う。

仕事でカメラマンをしてたが、どうにも仕事として写真を撮ることに嫌気がさして写真を撮ることをやめて1年が経ったが、作品を見るのはやはり面白いなぁと思った。

今回特に面白いと感じた作品が元田敬三の<OPEN CITY>だ。

東京はいろんな人がいる街で個性だったり生き方が多様だ。田舎に住む僕としては人の多さとビル群で結構参ってしまうけど、被写体としても人としても結構味わいのある場所だと思う。そういう中からこのスナップには色々な情報が詰まっていて、それでもってモノクロの作品というところが一人一人味わい深い人物に出ていた。僕はそういうにじみ出る旨味の作品に、とくにスナップには憧れがある。でもいざやってみようとするとこれがかなり勇気がいる。「あ、勝手に撮って怒られやしないかな」とか「撮ってみたけど大丈夫だったかな」とかいろいろと周りを気にしてしまう。学生の頃に一度やってみようと試みたけど、なんだかそういう事を気になってしまって今でも一歩出せずにオロオロして撮影に出た。

元田氏の作品を見て思ったのだが、やはりモノクロ作品というのは改めて見ても撮っても面白いなと思った。特にカラーと違って、撮影時に出たノイズも作品の一つとなって愛おしい。もっというと高解像度高画質なキリッキリ写真よりもコントラストの上下が激しいものに出来上がったり撮れたりすると「オオッ!」と興奮できるのもいいところだ。

最後に地下一階にある『アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち』を見た。3階から順に見てきたが、やはり東南アジアという地は僕に潜む好奇心の集まった最骨頂の地、という気がした。作品を見てて思ったのは「なんだかよくわからないけど何かあるぞ」ということと「なんだかよくわからないと思うところにも文化と歴史があるぞ」という無から始まる何かを知る旅録みたいな作品だなと思った。

とくに墓参りのように花火を焚いて死者を呼ぶような映像から、日本にもお盆があるようにこの作品からでる神秘的なところがまた通じるようで不思議な感覚が出てくるというところが面白い。そうかそういう風に記録しての芸術(ドキュメンタリーのような)作品として展示する表現に「なるほどなるほど〜」と思った。

作品を見終わって2階のミュージアムショップで今回の展覧会の本を買った。以前寄った時はあの写真集欲しいとか色々思ったけど、やはりここへ来たらこの時にみた作品集を買うべきだなと思った。

しかし慌てて作品を見終えた訳ではなかったのに、オフ会までまだ数時間もあることに気づくと全てやりつくしてまった為、山手線に乗り一足先にオフ会会場のある新宿へ行った。が、見るものもやることもなく、ただボーッと街を練り歩いた。歌舞伎町一番街に初めて足を運んでは見たが、そんなに長くなかったのが、またなんだか残念な気持ちになった。気付いたら携帯の電池も無くなりドトールで多めのコーヒーを啜りながらオフ会の時間まで何時間も待つしかなかったのであった。しかしどうも彷徨っているのか迷子になってるのかわからないな。(2016 12/28)